4章2項 三脚を使う意味と三脚選びの考え方
[初心者向け]三脚選びは「あなた」次第
おおまか解説
三脚は自分が買う必要を感じた時に、自分の用途や被写体に使いやすいサイズや剛性、重量をピックアップして購入するというのが基本です。
解説前の一枚
九州のとある滝の前にお立ち寄りした時にいたのは東京から来た高名なプロカメラマンだったらしい。私も…一人バイクで来てますが(*^。^*)
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意外と気付かない三脚選びの考え方
三脚の選び方
雲台分離型の三脚の種類が多いのは「それぞれ使う人の使う場面」のためのプロ用機材だから。そのため『こういう高さと重さの三脚が欲しい』と自分自身が理解しておく必要があります。
自分が必要なモノを知ろう
雲台分離可能な本格的な三脚は自分がどんな三脚が必要かを自分自身が知っている必要があります。アドバイスは『自分自身に聞かないと!』という珍しい解説。でも、実際そう。
『高さ』『重さ』『縮長』が三脚選びの重要ポイント。このうち、クルマで移動する人は「重さ」を度外視してもいいけれど、反面、登山など自分で運ぶ必要のあるおでかけには「別の三脚を買い増し」する必要がでてきます。
参考 | 撮影+テクニック |
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三脚を使う場面と楽しみ方
マクロの接写写真
集合写真以外の三脚の活用場面としては「望遠」や「マクロ」の写真撮影で活躍します。カメラ初心者は自分が好きな写真のテーマがわかってくるまでは一体型の安い三脚でいろいろな場面を練習していくのも良い事です。
広角の風景写真
広角系の風景写真。一般的には昼間の手持ち撮影でも綺麗に撮れるし、目的自体が「旅行」のため基本的にはプロのカメラマンやこだわりのあるベテランさんの使い方。無理に携行しない旅行の方が正解の場合も多々あります。
流体表現写真
NDフィルター(減光フィルター)でシャッター速度を遅く設定したカメラで撮影する流体表現写真も三脚が必須。滝などは山や自然にあり、軽量・携行性も考慮しないと持ち出すのが嫌になるのでしっかり考えておこう。
日食等天体観測写真
望遠レンズの日食写真や、広角レンズでの夜空の天体写真も手持ちで撮影することはできません。小さな点をズームし、自転によって数分で構図がずれていくので狙った構図のまましっかりと固定できる三脚が必要になります。
カメラの撮影を真面目にするのは案外地味な作業だけど、旅行・おでかけ・観光地と写真スポットの相性は抜群。写真は高千穂峡の真名井の滝。周りが暗いから手持ち撮影だとブレたり白けた高感度写真になりますよね。
「自分」が欲しい三脚を考えよう
プロは必要な写真のため
プロのカメラマンは「納品・作品に必要な写真」を撮るためなのでどんな三脚が必要・求めているのかがわかっています。「プロだから高価なカーボン三脚」ではなく、「効率良く仕事を進めるために必要な三脚」を使っているだけなのです。
趣味&楽しみのための出費
私たち趣味のカメラマンが必要な三脚は『おでかけや観光を円滑に楽しむための三脚』の場合が多いと思います。使いこなせるか、毎回フルに使い続けるかは購入時に「自分のニーズ」をちゃんと理解しているかで結果は異なります。
【三脚は種類が多い】のだけど、「それはオーダーメイドに近い専門用品だから」。「撮りたい写真の環境(重さや収納サイズ)に合う三脚を絞って選ぶ」…そんな前提が不可欠なシロモノ。三脚購入を考えている人はこの先のページも読んでみて参考にしてくださいね。
「定番」が無い三脚の商品展開
初心者はPRO1Dが無難…などのフィルターと違って、三脚はなんだか毎年のように商品が入れ替わっていて数年前のシリーズモデルは廃盤になっているパターンが多いです。構造が「棒」だからメーカーさんもいろんなパターンを作っちゃうんですね。基本的には商品検索をして今あるモノで比較検討してみてください。