1章2項 プロテクトフィルターの使い方
[初心者向け]プロテクトフィルターの基本知識
おおまか解説
プロテクトフィルターは傷から守る意味もありますが、地味に『触った時に付く汚れ』をフィルターが身代わりになる仕事をしています。
解説前の一枚
四国・徳島県の剣山登山中に撮った一枚。バッグに入れたり出したり、そのうちカメラは裸で肩掛け状態で登っていくのでレンズ保護。
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景色を曇らせるレンズの汚れ
付けっぱなしがおすすめ
ベテランの人の中には「極限まで美しい画質を求める」人がいてプロテクトフィルターを付けない人もます。でも、写真で食べている人ならともかく、初心者や趣味の素人は保護フィルターを常用着装してあちこち撮り回った方が良いです。
傷と汚れ&埃の対策
汚れが拭き取りやすいフィルターは逆に言えばそもそも汚れが付きにくいフィルターです。高価なタイプのレンズプロテクターは少し拭けば一筋も汚れが残らないコーティングが施されています。こまめに綺麗にしながら歩き回っていきましょう。
フィルターやレンズのガラス面は気付かないうちにホコリや手脂が付いています。そのまま撮影をすると大きな画面で見た時、白いモヤのような映り込みが発生し、外出中の全写真に影響します。常用するプロテクトフィルターは汚れにくいモノに注目して選択したいトコロ。
「傷」より「汚れ」からの保護
レンズを大事にしよう
プロテクトフィルターはレンズのガラス面を衝撃や汚れから守る「フィルター」。フィルターに傷が付いても交換すれば良いだけですが、レンズに傷が付けばその後に撮影した写真の全ての画像に悪影響が出続けます。
選び方の考え方
プロテクトフィルターは良い意味で「画質に影響を及ぼさない」物。最初は『余計な出費』に感じるかもしれませんが、せっかくの高画質カメラなので、汚れが付きやすい安いフィルターは失敗写真の準備ができたような…。
フィルターの付け方
フィルター径=サイズ
プロテクトフィルターだけではなく、サーキュラーPLやNDフィルターなども形式は同じ。レンズの前のガラスは「フィルター径」という規格されたサイズがあるので、すべてのフィルターはカメラのレンズのフィルター径にある物を装着することになります。
基本的には一枚で
上の写真は遮光性のあるNDフィルター。フィルターの上に別のフィルターを重ねて取り付けることができますが、基本的にフィルターは一枚で運用します。サーキュラーPLを保護するためのプロテクトフィルターは常用しないので覚えておきましょう。
レンズフィルターに関して『基本的に一枚』、『フィルター径というサイズ』がある、『常用した方が良いよ』というポイントを雑談的に解説してみました。家電量販店で店員さんに質問しにくい人はこのサイトでこっそり予習してみてください。
標準的プロテクトフィルター
スタンダード=標準的
「どれがいいのかな?」を考える前に『標準的』な商品を基準に比較をしていきたいと思います。写真のプロテクターが業界で一番スタンダードなPRO1D プロテクター (W) 。
定番かつ無難
ケンコー(ケンコー・トキナー)という日本の光学機器生産メーカーの定番商品。(W)は「薄枠」広角対応タイプという意味で黒い外枠の「高さ」が低め(=薄い)ということです。
他社(マルミ)やケンコーの他のフィルターもこの程度の薄さなので近年は気にしなくても大丈夫。PRO1Dデジタルは無難な性能のレンズ保護フィルターなので、考えるのが面倒くさい人はそのままコレを買って残りの時間を別のことに使って大丈夫。「下の中クラス」のプロテクトフィルター。