1章3項 プロテクトフィルターの比較・違い・選び方
[初心者向け]プロテクトフィルターの違いと比較
おおまか解説
初期費用が多くかかるカメラ初心者は通常、最高級品にせずに普通に使える普通のグレード品がおすすめ。予算に余裕ができたor経験者は上級グレードのレンズプロテクトを検討しましょう。
解説前の一枚
箱根の芦ノ湖側はぎりぎり神奈川県。恩賜箱根公園から芦ノ湖を見下ろすことができました。こういう場所は三脚など重い荷物を作らないように荷造りすべき。プロテクトフィルターは付けっぱです。
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高価な物=汚れにくい
全然違う防汚力
プロテクトフィルター=プロテクター。主な目的は「傷から守る」と「汚れないように守る」です。『高価な物はそれらの要素が間違いなく良い物』になります。最安値の物よりちょっぴり高価になる上位品の「コーティング」は伊達じゃない。
違い=汚れが付きにくい
汚れが付きにくいフィルターというのは「汚れを拭き取りやすい」=「汚れが付きにくい」フィルター。ちゃんと拭けばいいだけ…と上級フィルターの選択肢を消去しそうになるのですが、手脂などは念入りに拭き上げてやっと綺麗になるかどうか。
格安の中華製フィルターはそもそも検討外扱い。そもそもレンズにねじ込むことができない精度の物がある話から始まってしまいます。ケンコー・マルミであれば低価格グレードでも丁寧な作りと検品をしているので「汚れにくさ」がポイントになるわけです。
プロテクトフィルターの選び方のポイント
何が違う?どう違う?
このサイトではプロテクトフィルターは『汚れ方』に注目して「良い物」か「普通の物」を考えてみます。「汚れ方=拭き取りやすさ」でもあるので、拭いた時の感触や汚れの落ち方を観察してみました。
フィルター拭き用品
フィルターはクロス(布)で拭いて綺麗にすることもできますが、布を触っている時点で布自体が手の脂で汚れていきます。のちほど使い方を解説しますが『レンズペン』で汚れの落としやすさを解説していきます。
PRO1Dプロテクターの場合
ケンコーのPRO1DはマルミのDHGよりレンズペンのすべりが良く、実用としてはマトモな印象。指紋は普通にべったり付きました。脂は乗っかる感じではないので、レンズペンで拭いてみると脂がのびて広がりながら何度目かの往復で薄まりながら拭き取れる感じです。
最新 | PRO1D プロテクター |
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DHGレンズプロテクトの場合
透明&平面なガラスはマルミなので問題なし。「レンズへの直接の傷からの保護」のための基本的な機能はあるものの、レンズペンで拭く際はかなり抵抗があります。ぬるぬるすべすべの方が汚れは付きにくく落ちやすいので、ご参考に。指紋もべったり付きます。
最新 | DHGレンズプロテクト |
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DHGスーパーレンズプロテクトの場合
スーパーなDHGはレンズペンの滑りの抵抗がPRO1Dよりさらに軽く、本当に力を入れずに触れたままクルクル拭き取れば汚れが消えます。指紋の付き方は脂が「乗っかっている」感じ。ノーマルDHGやPRO1Dの「べったり」とは明らかに違いました。
初心者向けのプロテクトフィルター
初級・初心者向けの解説としては「無難」な一品として『PRO1D プロテクター』、「ちょっと良い物」として『DHGスーパーレンズプロテクト』を挙げておきたいと思います。ZetaプロテクターやEXUSレンズプロテクトは別のページでご紹介。