2章3項 低予算でのサーキュラーPLの選び方
[初心者向け]ちゃんと使えなければ意味がない
おおまか解説
サーキュラーPLはちょっと高価です。偏光フィルターを使う場面に遭遇していない未経験者にとっては「あれがあれば」という経験が少ないので購入を躊躇してしまいがち。
解説前の一枚
長崎県の西岸全域は景観の良い「ながさきサンセットロード」。いたって普通の道路だけどところどころに九十九島が見渡せる展望地などがあるドライブエリアなのでした。
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予算から考えるサーキュラーPL
ケンコーorマルミで
千円台で買えるノーブランドフィルターの価格は非常に魅力的なのですが、手の脂が落ちにくかったり、偏光効果にムラがあったり、ネジの精度が悪くはまらないなど、安物買いの銭失いになるので選択肢から消去しましょう。
中古C-PLに要注意
サーキュラーPLは化学的技術で生成されていて熱や紫外線で劣化していきます。サーキュラーPLを中古で買うと経年劣化した中途半端なモノを入手してしまうこともあります。予算があり探す時間が惜しい人は新品を。
中古物はよく見ればガラスの表面に擦過跡があったり、コーティングがはがれていたり…予算を抑えるつもりでいきなり傷物をつかんでしまい、結局新品を買い直す方が高くつくため、いろいろ考えていきましょう。
低予算のDHG サーキュラーP.L.D
正式な商品名は「DHG サーキュラーP.L.D」。汚れの付きやすさ(落としにくさ)は否めないものの、プロテクトフィルターと違い「使う時に使う」フィルターなので、丁寧に扱えば普通に戦力になります。
流通量の多いPRO1DサーキュラーPL (W)
わかりやすいネーミングのおかげか、家電量販店へのアピールが上手いのか、業界で一番売れているのがケンコーのPRO1D。定番・売れる=人気と言えるのですが、価格はマルミDHGの1.3倍ほど高い。
スーパーDHGHまでが同じ偏光性能
値段が上がりますがガンガン使いたい人はマルミのスーパーなサーキュラーPLを。実はこの上のグレードは「高透過偏光膜」採用モデルになるので、従来タイプのグレードとしては最上位クラスの性質(防汚性)を誇る一品。
サーキュラーPLは付けっぱではないモノ
他の高級シリーズをみるとわかるようにケンコーは価格設定がそもそも高いので、PRO1Dにこだわらない人はDHGがおすすめ。サーキュラーPLは他のフィルターより高価で性質上寿命もあるので予算が厳しい人はPRO1Dのブランド信仰に投資しない手も幸せかも。2017年頃、PRO1Dの付かないC-PL(W)がリニューアル販売されています。間違いのないようにしましょう。