光化学スモッグとは?症状・原因・注意報対策

夏になり猛暑や酷暑で気温が高くなる時期に聞いても意味が分からない注意報が発令(発表)される時があります。

「光化学スモッグ注意報」という謎の注意報です。

光化学もスモッグも謎ワード。その上、目にはっきり見える気象(公害)ではないので、ピンと来ません。

光化学スモッグ注意報って何をどう注意するのでしょうか?

スポンサーリンク

光化学スモッグ&注意報とは?

光化学スモッグとは…

工場や自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素(揮発性有機化合物)が、日光に含まれる紫外線により光化学反応を起こして変質しオゾンなどが発生する。夏の熱い日の昼間に多く、特に日差しが強く風の弱い日に発生しやすい。

wiki-光化学スモッグ

…とのこと。

解説を目にしてもやっぱりピンと来ません。 (‘_’)

ちなみにスモッグ(smog)とはスモーク(煙)とフォグ(霧)を合成した言葉。

白衣を着た研究者さんたちが何らかの健康被害が発生する原因について解明した結果の「あれこれ」が上記の解説文なので、一般人には直接ピンときません。

近年、中国の北京の大気汚染がひどいというニュースを目にしたことがあるかもしれません。大気汚染が進み、自然の霧ではない煙のような霧が街に舞い、視界(見通し)が悪くなるのがスモッグと呼ばれる現象です。

海外では森林火災でも、街に煙ではないモヤがかかったような状態になったりするとか。

日本で注意報レベルで発生・滞留するスモッグは排気ガスなどに含まれる成分が日光(紫外線)で変質し、可視化されてモヤモヤする仕組み。だから「光化学スモッグ」と名付けられています。

光化学スモッグの症状・身体・健康への影響

ちょっとピンとくるようになったところで身体への影響を調べてみましょう。

軽症の時の光化学スモッグでの症状
目が痛む、のどが痛む、皮膚が赤くなる

…とのこと。大気汚染の一種ですので、少し想像すると「光化学スモッグ」が悪さをしているイメージがつかめる症状ですよね。

重症の時の光化学スモッグでの症状
手足のしびれ、めまい・頭痛・発熱、呼吸が苦しい、吐き気、意識が遠のく

とても濃い大気汚染の空気の中で生活をすると上記のようになっていきます。それこそ北京の空気がこういうレベルなのかもしれませんね。

死に直結する環境悪化現象とは言えないため、「光化学スモッグ注意報」が発令されても、本当に「今日はそういう日なんだな」程度の関心しかないのが日本の場合。

光化学スモッグ注意報が出ている時の対策

光化学スモッグの中でもお亡くなりになる人はまずいません。…が、体調に異変が出るので、あらかじめそれを避けましょう、という予防と対策は可能です。

自然発生する「光化学のスモッグ」は、「なるべく出歩かない」ことで目の痛みなどを感じることがない対策になります。

光化学スモッグの発生時期・発生条件

光化学スモッグが発生するのは5~9月頃。直接の原因は日光の紫外線から始まる化学変質性大気汚染ですが、真夏気温が25℃を上回る時期に化学反応が進み、スモッグ化しやすいようです。

真夏に日中10時~17時頃までの間、風の吹かない日は「注意報」が出やすいです。

光化学スモッグの発生は紫外線の作用が関わっているので、斜陽や雨の日の太陽光では照射量が足りず、化学反応が進まないため光化学スモッグ注意報は解除されます。

光化学スモッグ注意報の時の対応・対策について

光化学スモッグに関する主な注意喚起は「光化学スモッグ注意報」「光化学スモッグ警報」の二種類で、気象庁ではなく都道府県が発表します。町内放送で光化学スモッグ注意報が流れるのはそのため。

風邪・花粉症などのマスクはほとんど効果がなさそうです。

性質的に空気が滞留する盆地や平野で発生する一時的な大気汚染現象のため、登山や渓流釣り、山キャンプなど山岳地域での症状発生は無いはず。

京都や東京など観光都市のおでかけ時は、光化学スモッグ発生中はできるかぎり商業施設内や博物館などの建物内に滞在するプランを心掛けた方がいいかもしれません。