ヒグマ(羆)は北海道に生息する人間にとっては死に直結する危険な野生動物。日本最大のル苦情肉食動物です。
平野部を開拓した住み心地の良い都市の真ん中に隠れ住んでいることはありません(ニュースになります)が、広大な国立公園の保護地域や世界遺産地域、登山の山などはもともとヒグマたちが住んでいる地域ですので、遭遇する可能性もあります。
動物園のクマと違い、気が付くと数メートル先で日常生活をしていたりします。日本でもヒグマだけは即死性をはらんだ野生動物ですので、真面目に話題に触れていきましょう。
ヒグマに出会った人々の動画映像
(※ショッキング映像はありません)
自動車・一般道路での遭遇編
知床の道路を横断するヒグマの動画。対向車も通り過ぎるまで救急車を先に行かせるのと同じように刺激させることなく対応しています。
子熊はぬいぐるみのようで可愛いのですが、子を守る野生のクマとしては一番危険な遭遇パターン。
同じく知床の道路でのヒグマの親子orつがいとの遭遇例。超近距離でヒグマの顔まではっきり捉える距離です。
個人旅行でレンタカーやバイクで知床へ行く人の多くはこの知床横断道路で知床五湖と羅臼を自走横断するはず。
バイク・自転車・林道での遭遇編
背景に知床連山が映っている地点、道道93号カムイワッカへの道での遭遇例。
狩猟モードに入ったクマの方が速いのでパニックを起こさないよう、知識と心構えを整えましょう。
前段と同じ知床のカムイワッカの滝への道路でのバイク遭遇例。
もともとヒグマが棲む小さな半島の森に道路を敷いただけなので、「ヒグマが棲んでいて当たり前」の地域が知床。
自転車・サイクリング中の遭遇例
こちらも知床横断道路で自転車での旅の途中の目撃例。ヒグマが現れるのは映像の4:15付近。
ヒグマと言えども人を見るなり殺戮しに追いかけてくるわけではなさそうです。
登山・ハイキング中・生活地域での遭遇例
ヒグマとの遭遇は1分25秒付近。ご本人様、現場ではおそらくたった一人で真剣モードです。
地域はおそらく支笏湖や恵庭などの道央地域。渓流釣りに夢中の方は要注意。
一番恐ろしい身動きのとりにくい登山中の遭遇例。
画面中央の崖したからひょっこりバッタリ大きいヒグマが撮影者を警戒モードで見つめています。
網走の畑を歩くヒグマの映像。畑=人里・住宅地。
森から出てしまった迷いグマかもしれませんが、見知らぬ異界で退却すべく逃げ惑うクマの心理はパニック状態。
登山やハイキングでヒグマに出会わないための努力
ヒグマ自体はキツネや昆虫と違い、絶対数の少ない希少動物。山に入ればほぼ見られるわけではなく、逆に滅多に出会う事のない動物ではあるものの、武器を持たない人間が戦って倒すことはできない危険性を持っています。
登山や森歩きの際は「熊よけ鈴
「ヒグマには効かない」と丸腰推奨する人の意見を優先せず、自分のためにできる限りの安全策を努力するのが最低限の心構え。
人的被害が発生した地域での登山やハイキング、山菜取りなどは中止してください。
■ 熊よけ鈴■ 熊よけスプレー
ヒグマの食料への執着性と生態について
ヒグマの体長はメスは2メートル、オスは3メートル。食料に対する執着は強く、腐敗させないように生きたまま餌場に獲物を埋めるそうです。
頭が良いので危害を加えられた事象を記憶できる学習能力があり、銃で傷を負わされた個体は人間を敵と認識しています。
サケの遡上の時期や餌場であることも記憶していますし、そこに人間がいればエサを奪おうとする敵と認識される危険がある事は想像できるはず。
攻撃や爆音で追い出そうとせずに、人間側がすみやかに離脱・撤退しましょう。
冬は冬眠&出産しています
陸上最強レベルのヒグマですが、エサの少ない冬期はエネルギーの消費を抑えるために晩秋~初冬から冬眠する動物。冬眠に失敗する不眠症なヒグマもいるそうですが、北海道の真冬に山歩きをする人が少ないので遭遇例自体が多くありません。
ヒグマは冬眠の時期に巣穴で子供を産むとのこと。春は冬眠から目覚めたヒグマがお腹を空かせ、子育てで殺気立っているので要注意。
なお、発情期は初夏から夏。
登山・ヒグマ遭遇の警戒ポイント
おでかけナビゲーター自身は遭遇したことはないのですが、山で「ケモノ臭い」匂いを感じた時、周囲の物音や獣の息遣いを警戒するようにしています。
周囲の木々に爪痕はないか?近くに新鮮な糞がないか?パンや味付きの飲料の匂いを撒くような荷物状況じゃないか?
立ち止まった時無音にせず、時々手を打って拍手したり鈴を大きめに鳴らしたり、臨戦態勢に入った時の攻撃手段さえ意識しながら歩いたりします。
■ 熊よけ鈴■ 熊よけスプレー
自分や他の登山者の安全のために行動するようにしましょう。