このサイトでは「おでかけ」という言葉をアウトドア・旅行(旅)・どこか行く場所と幅広く捉えています。
「ちょっとおでかけ」という気軽な語感を取り入れているため海外は省きます。
他人が盛り上がる話題に合わせても楽しくないのは当然
「旅行・おでかけ・旅」はその人が持つ価値観や概念ではあるものの、ちょっぴり整理。
旅行と旅の違い
- 旅行…数泊で遠くの有名な地域へ
- おでかけ…半日から一日がかりで外出すること
- 旅…身分や思考を別次元の感覚で旅人すること
旅行の場合は観光。おでかけは日常生活・ルーチンワークの別の用事。
旅は別の立場の現地観察。
ちょっと夢のない「一言解説」をすると上のような感じになると思います。
同じ場所でもそれぞれの心理・立場の人がその場所を訪れていて、さらにはその場所に住んでいて社員さんやスタッフさん、コーヒーショップやお土産店、舟下りなど観光事業を企画して働いている人もいます。
「旅行」がつまらない人の理由・原因
旅行は主に観光というスタイルでお話を進めていきます。
お父さんやお母さんが連れて行ってくれたのが旅行ですよね。子供の時の「旅行」は自分が何をする必要もなく、修学旅行も家族旅行も「誰かがすべて用意してくれる別世界の見聞」が旅行だったのです。
「誰かがすべて用意してくれる」という形は言い換えればお金の世界。
お金と引き換えに運転や送迎、調理や寝床の確保まで人々を雇って準備してもらうのが「旅行(観光)」の本質でした。
大人になってからの旅行は自分が貯めたお金になり、少しずつ見方や楽しみ方が変わっていきます。
学生や新入社員くらいの二十代の人々は、繁殖期・発情期でもあり他人からどう見られるかが意思決定でも優先されるのでお金と時間の使い方は実際は純粋な「行きたい」より、「それをする文化」「自分の演出」=旅行・旅行先のチョイスだったりします。
温泉旅行・社員旅行は自分の「行きたい」ではない
旅行先自体「行きたい」気持ち・思い・執着がもともと無いので、旅行会社や料理屋さんの接待を受けることが観光旅行のメインになってしまったり。
子供時代の修学旅行ならそれでハッピーですが、自分のお金と時間を使ってそれほど興味もない場所へ数時間かけて行き、「見てきた」旅行がつまらないのは当然と言えば当然なんです。
メディアを含む「誰もが知っている有名な場所」を巡ることに魅力を感じない人・気付いた人にはつまらないはずです。もともとその場所に興味や情熱や思いが無ければ、お金を払って人々を雇い寝泊まりする旅行に疑問を感じるのは当然のお話。
文句ばかりの「旅行者」と自分の旅をする「旅人」の違い
旅行と旅はちょっと違います。
旅(たび)は、日常やそれまでの世界とは違う目線で物事を見て歩くこと。「もてなされるだけのお客さん」だった旅行と違うおでかけのタイプが旅・旅人。
基本的に自分が欲する世界観や空気感に身を置くことが目的なんですね。
「行きたい」気持ちは結構マジメな情熱を秘めていて、そこに自分が到達することが自分の幸せや満足感に包まれたりする。
旅人は自分がそこへ行きたい理由を持っているので、食事が美味しくなかろうが中日にネットカフェで睡眠をとろうがその行程に対して不満を感じません。
たとえば登山が旅人的な歩き方
例えば登山がわかりやすい。無理に山頂をゴールにしなくてもいいのですが、自分ですべての荷物を準備し、背負い、自分の足で数時間の傾斜を登っていく。
だって、登りたかったんだもの。
雨が降ってくれば雨に備えて用意してきたレインウェアを取り出して対応し、行く手に雪渓が現れればトレッキングポールのカバーを外したりアイゼンを取り出したり、その行程のすべてを楽しんで歩くのが旅人の旅。
趣味に夢中な人々があちこちにいる世界がいい
登山もそうだけど、釣りだって写真撮影の旅だって電車好きや秘湯好きだってみんな旅人系。自転車のサイクリングやバイクツーリングもいいですよね。
クルマのドライブはどちらかといえば自分の縄張りを維持したまま別の場所へ行くだけの「旅行」系なので、「渋滞が辛い・お金が・駐車場が」ばかりの印象になりがち。「楽しい旅行」の意味も違っていて旅行ではなく人間関係の話。
でも、そういう「旅行」ではなく、自分主体の「しに行くこと」に目覚めることで、「してもらうだけの観光旅行」とは違う楽しみが見つかります。
趣味や興味、情熱や目標を時々、自分で設計して楽しむといいです。若い人も、中年さんも、年配の方も、男性も女性も、「自分のおでかけ」を見つけてみてください。