山登りはしないけれど、荷物を積んでいたクルマやバイクから数時間離れて歩き続ける場所へのおでかけはリュックサックを背負いたいところ。
本格的な登山ではない森林地域散策のためのリュックサックについて解説していきます。
■ デイパック■ ハイキング シューズ
■ トレッキングポール
■ トレッキングジャケット
■ トレッキングパンツ
トートバッグやショルダーバッグはダメ?
一般的に長時間の散策を伴うおでかけや自然地帯のハイキングでは「所持品の携行」をする必要があります。
外出時の持ち物として、傘や雨合羽などの雨具から始まり、日焼け止めや飲料ボトル、温度調整のウェア、近年ではスマホやモバイルバッテリーなど、「いつもの日常」の環境に合わせれば合わせるほど携行品は増えていってしまいます。
総合的に考えると両肩に荷物の重量を分散して背負うリュックサックが疲労が少なく、重量バランスも良く、常に両手がフリーになるリュックサックがベストセレクト。
リュックが不要なおでかけは1時間クルマで移動して30分歩くだけを繰り返すようなパターンのおでかけです。
ちょこ旅用リュックは「デイパック」または「デイバッグ」
リュックサックでもクルマやバイクなどの拠点からどれだけの時間離れるか?によって、プチ旅行やライトなトレッキングに適したリュックの大きさは決まってきます。
富士山へ行く人でも五合目までクルマで来て写真を撮って帰る人は肩掛けのショルダーバッグでも良いですし、車の人はそもそもお財布以外持ち歩く必要はなく逆にウエストバッグで両手を開けてトコトコ歩いた方が良い場合も。
奥入瀬渓流など登山ではないけれどクルマやバイクを離れて川沿いを3~4時間歩きたい人は、飲料のペットボトルやスマホグッズなどを持ち歩くためのリュックが欲しいところ。
そんな気軽なリュックはジャンル的に「デイパック(デイバッグ)」と呼ばれている日帰り散策用途のリュックです。
■ デイパック■ デイバッグ
モノ自体は同じ「リュックサック」なのですが、【DayBag/デイバッグ】と【DayPack/デイパック】で違う結果が出ますので、気になるデザインが無いかそれぞれ探してみましょう。
平地で活用するデイバッグの選び方
20L前後のデイバッグは湿原散策や高原ハイキング、駐車場から歩くだけの海岸散策と相性の良いリュック。概ね全ての荷物を背負う必要がないクルマから1時間~2時間程度離れる機会がある場合はこのくらいのデイバッグがちょうど良いです。
逆に言えば、低山や無名の山だったとしても片道1時間(=往復で2時間以上)の登山はデイバッグではないチョイスの方が自然。
「選び方」と題したのですが、湿原や高原散策をする際のデイバッグの選び方は「色やデザインが気に入ったモノ」で良いと思います。
「長くても2~3時間で完結」という利用環境ですので、ダサダサでなければ(=気に入ったモノを!)、特に困ることはありません。
ウエストベルトが無いものがGOOD
デイバッグの選び方として気にした方が良いのは「ウエストベルト」の有無。
ウエストベルトは登山リュックなどで搭載されている腰回りを固定できるベルトなのですが、デイバッグの場合「あると大げさ」で街歩きで背負うリュックとして転用しにくくなるので、無い方が良いかもしれません。
あくまで「デイバッグの場合」ですので、低山でも登山リュックを買う時のアドバイスは逆になります。(‘ω’)
デイバッグのおすすめは完全防水リュック
あとは雨対策ですが、おすすめは「最初から完全防水リュックを買うこと」。
上の写真はツーリング用のリュックなのですが、リュックの閉じ口がチャックではなく、水の中に落としても中が濡れない完全防水リュックです。
バイクツーリングは土砂降りの中でも背負って走る環境の専門用品なので、本当に実用重視なんです。
一眼レフもスマートフォンも防水リュックなら安心
バイクに乗らない人は気が付かない場合も多いのですが、雨合羽や防水リュックはキャンプ用品メーカーや登山用品メーカー、オシャレが武器のアパレルメーカーではなく、バイクツーリング用品メーカーの方が実用に長けています。
デイバッグなら1~2時間レベルで、そもそも雨が降り出したらクルマから降りようとしない人も多いかもしれません。でも、バイクの人はそういうわけにもいかないので「実戦」的アイテムを重宝するのです。
女性など、もし、男性的なデザインの完全防水リュックに気に入ったものが無ければ、無理をせずにプラス千円程度で「リュックカバー」を購入して入れておけば良いでしょう。
湿原・高原の平面歩きはデイバッグ
湿原や高原は過酷な長時間の登山と違うので、あまり大げさなリュック装備は(場違いではありませんが)場違いな人になりかねません。
駐車場からクルマを降りて1時間程度うろうろする程度のおでかけであれば、デイバッグがおすすめ。
木道散策路のある高原や湿原は雨が降っても手をふさいでしまう「傘」はささないような装備で歩く場所なので、街歩きや収納重視のカメラリュックなどは雨天対策も考えて選択肢を絞りましょう。