毎年調査掲載はしないけれど、参考資料として登山や山菜取り関連の遭難発生数を調べておきました。
今日も一日、ご安全に。
日本国内で発生した登山での遭難件数
2017年の山岳遭難件数は2583件。
遭難者数:3111人。
死者・行方不明者数:354人。
40歳以上が遭難者全体の77パーセント
遭難者の年齢は60歳以上が51.0%。
40歳以上でカウントすると遭難者の77.8%が40歳以上。
死者・行方不明者の年齢は60歳以上が全体の64.7%。
40歳以上でカウントすると遭難死亡者の89.0%が40歳以上。
長野県・北海道・山梨県・東京都の順
山岳遭難の発生場所は長野県・北海道・山梨県・東京都の順。
山岳遭難者の12%は山菜タケノコ採り
山岳遭難者の71.5%がトレッキング・沢登り・岩登り・スキー登山者。
12.2%が山菜・タケノコ採りの入山者。
登山で遭難する原因は「迷子」
道に迷った結果の遭難は全体の40.2%。
滑落による遭難が16%、転倒による遭難が15.1%。
警察庁による遭難事故防止抜粋
視界不良・体調不良時等には、道迷い、滑落等のおそれがあることから、「道に迷った。」と思ったら、闇雲に進むことなく、今来た道を辿り、正規の登山道まで引き返すなど、状況を的確に判断すると共に、早めに登山を中止するよう努める。
参照:警察庁HP「山岳遭難・水難」より
補足:2017年の交通事故死者数は3694人
山岳遭難者数3111人・死者・行方不明者数:354人に対し、同年(2017年)の交通事故発生件数は472069人・負傷者数は579746人・24時間以内の交通事故死亡者数は3694人。
もう一度。
山岳救助通報の山岳遭難件数が2583件であるのに対し、交通事故通報は47万件。
山岳救助費用の100倍~200倍の税金や人員(警察・消防)が車・二輪車・自転車の事故で湯水のように使われています。
クルマやアルコールや携帯電話業界がドル箱スポンサーであるテレビはクルマやお酒、スマホ(ケータイ・ゲーム・SNS)を悪いイメージで伝えないので気付きにくいのですが、テレビやメディアにお金が流れない自転車や山やタバコやキャンプは大抵悪者扱いです。
登山の「遊び」を批判したい人は要注意。