一人でもできるテントの設営手順フライシート編。ソロキャンプ対応のキャンプ未経験者向けあれこれを解説していきます。
ツーリングなどで持ち運びができるソロテントでテントの張り方の続き(後編)ページ。グラスポールのしなる棒2本でインナーテントを蚊帳のように立ち上げたら雨風除けのフライシートを被せていきます。
■ 少人数用テント■ 寝袋
■ ランタン
上記がキャンプで必要な三種の神器。少人数用テントは「ツーリングテント」のキーワードで検索設定しています。
雨風を避けるフライシートをテントに被せる
前のページでは1~2人用のツーリングテントの内部テントを一人で張る解説を進めてきました。
キャンプ未経験の人が遠くから眺めていた「テント」は外側にかぶせられている「フライシート」です。フライシート(flysheet)はテント用の雨よけ外張り布。
それでは作業を続けていきましょう。
■ ニクワックス■ 防水スプレー
テントの張り方後編~屋根ポールをフライシートに入れる
同梱されているポールの中で屋根に当たる部分は一本の硬いポール。インナーテントに使われていたポールと違い、屋根用のポールは硬くて「しなり」ません。
インナーテントの支柱ポールも同じですがゴムヒモでつながったヌンチャク状の屋根ポールを組み、一本の棒にしましょう。
フライシートの内側にポールを差し込むフラップがあります。ここに屋根ポールの両端を差し込みます…が、写真のようにテントの天井部分を貫いて差します。
写真のように「屋根」になるポールを取り付けたら内臓丸出し状態だったフライシートをインナーテントに覆うように被せます。
忘れやすいのですがシートを被せたらフライシートの内側にあるフラップを支柱のポールに結着。通常マジックテープの輪。
フライシートを覆い被せるとだいぶテントっぽくなりました。あとは四隅を引っ張ってひっかけてロープを地面に固定するだけ。
テントの張り方後編~フライシートを地面に固定する
あっちへいったりこっちへいったり、一人でテントを設置するとちょっぴり腰が痛くなりますが、もう少しです。フライシートの端っこをテントの支柱ポールを固定しているペグにひっかけて「張り」ましょう。
写真のようにフライシートには4ヶ所ロープが付いています。ロープはもっと長く伸ばせる(強風に強くなる)のですが、適当な場所にペグ打ちです。
インナーテントの固定時と同じように、テント中央方向に鋭角で45度に打ち込むと抜けにくくなります。今回も石でコンコン。
■ ペグ■ ペグ(スチール)
■ ペグ(ジュラルミン)
テントの張り方後編~前後の出入口もペグ打ちする
フライシート固定の4ヶ所の他に前後出入り口の2ヶ所にもペグ打ち。出入り口のタープ部分を引っかけるだけの場所。
出入り口に打ち込んだペグにフライシートの先端をひっかけて固定したらテント完成。作業内容が把握できていれば到着から15分~20分かからないくらいで一人テント設営が可能です。
テント設営の仕上げ~グランドシートのはみだし調整
最後の最後にフライシートからはみ出して見えるグランドシートの部分を織り込んで雨や夜露に濡れないようにしておきましょう。
翌日まで雨の心配が無い天候だったとしても、キャンプ場は朝晩の気温差で夜露に濡れます。フライシートからはみ出した場所は朝には湿気で濡れてしまうので、はみ出さないように折込んでください。
テント設営の仕上げ~ベンチレーター(換気通気口)設置
写真のノースイーグルのツーリングドーム(テント)はフライシートの屋根部分に通気口があるテントのため、換気口を立ち上げておきます。
ナイロン布一枚のテントは一見薄っぺらい仕切りで寒そうなイメージですが、狭い空間に発熱体の人が何時間も籠城することになります。
換気口が無いテントは熱気をこもらせるのでホームセンターの格安テントやワンタッチテントに飛びつかないようにするのが無難です。
「おすすめのテント」と言うつもりはないのですが、水面下で徹底的に調べてから購入したノースイーグルのテントは『非の打ちどころのない』テントでした。
ベンチレーター搭載、収納サイズ38cm、前後出入口、1万円以下。数日~数週間かけて調べる・比較するのが面倒くさい人はさくっとこちらを買うと毎年幸せになれると思います。
個人用テントにはトンネル型のテントがあるのですが、広々としているキャンプ場では畳一畳分くらいのスペースで寝る必要はありません。一人キャンプのソロの人もドーム型がおすすめ。