寝袋の種類と選び方例【キャンプ】

テントは一人でも張ることができました。その後は暗くなる前に寝袋を用意しておきます。

テントの中で寝袋にくるまって寝るのってなんだかわくわくしますよね。季節や地域で寒暖の差が激しいので千円のペラペラ寝袋で構わないのは熱帯夜の真夏での話だと思ってください。

それでは寝袋をどう選ぶかわからない人向けの寝袋の種類と選び方解説です。

寝袋
インフレーターマット
ランタン
防水スタッフバッグ

上記はテント内で過ごすのに必要+アルファのキャンプ用品。お湯を沸かすバーナーやイスなどは別ページにて。

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買うつもりで寝袋を研究してみよう

寝袋は英語でスリーピングバッグ(sleeping bag)、ドイツ語でシュラフ(Schlafsack)。種類自体は封筒型とマミー型の2種類で、あとは最低対応温度を考えて選択します。

キャンプ未経験者は都市部が熱帯夜の夏なら千円の寝袋でおためしキャンプをしてみるのがおすすめ。

こちらも別ページで解説しますが寝袋関連の予備知識として解説しておきます。上の写真はアルミ蒸着加工の「ロールマット」。

真夏や熱帯夜の海岸でのキャンプでは寝袋の厚さで不要な場合もありますが、春秋のキャンプや斜陽で日陰になる山のキャンプ場ではロールマットやインフレーターマットを敷いた上に寝袋を広げてお休みします。

ロールマット
インフレーターマット

封筒型とマミー型の違いと選び方

キャンプ場では封筒型寝袋がいいかも

長方形の寝袋は封筒型と呼ばれるタイプ。同種の寝袋とファスナーで連結でき、サイドや足元の開封もできるものも多いです。

ファスナーを全開にすれば「アジの開き」的に敷いたりかけたりできます。

封筒型寝袋

マミー型寝袋を使う場面とは?

包帯を身体に巻かれたミイラ(マミー)のような形状の寝袋はマミー型寝袋と呼ばれる寝袋のタイプ。肩口まで身体にフィットする必要がある極地的な野営で威力を発揮するため低温タイプはマミー型が多いです。反面、潜り込みにくい。

マミー型寝袋はテレビタレントやお笑い芸人が海外の秘境で使いそうなイメージがあります。それは「キャンプ場に泊まった」番組を作っても何のドラマ(演出)性も無いため『極地の絵』になる使用例になりやすいのです。

キャンプや登山は通常は無雪期に行くもので、雪山やエベレストに登らなければいけない理由自体が普通はありません。

マミー型は基本的に寒冷地仕様が多く「かさばる」ので、初心者さんは夏~秋を意識した封筒型の選択がおすすめです。

マミー型寝袋

夏キャンプ用寝袋の選び方 低価格の寝袋でも大丈夫

千円程度で購入できる封筒型寝袋はたいてい夏向け寝袋。価格的にキャンプ初心者向けであり、普段キャンプに興味のない夏休みキャンプの需要に合わせたものなので「夏向け」だと思いましょう。

たまにショッピングサイトのレビューを覗くと「ペラペラで~」と書かれていたりするのですが、そもそも『そういうタイプ』が夏用軽量寝袋です。

手を入れてみても、握りつぶせそうな程度の寝袋さん。山岳地帯では朝晩冷え込むかもしれませんが、真夏の熱帯夜を思い出し、温度調整は寝袋ではなく着る物で合わせた方が良さそうです。

インフレーターマットの上に夏向け寝袋を広げてみました。見るからにペラペラなのがわかりますが、低地のキャンプ場ならお腹にかけるだけで寝られそうな日本の夏。逆に薄い寝袋に感謝。

寝袋の暖かさと重さは比例的に増していきます。千円程度の寝袋はそういう意味では最軽量クラス。重さを量ってみると834gでした。これでも1kg近くあるので軽量化には千円寝袋が適しています。

寝袋・スリーピングバッグ

寝袋は特別な特殊素材ではないので定番商品はありません。「丸洗い」や「軽量」のキーワードで出てきた商品を選んでみるといいです。

丸洗い封筒型寝袋
軽量封筒型寝袋

春秋キャンプ用寝袋の選び方 最低使用温度に注目

写真の寝袋は海外で購入しました。そのため最低使用温度などの表記は無く「3シーズン用」というアバウトな表記です。最初に買ったのがこの寝袋だったため、これが普通の寝袋だと思っていました。

3シーズン用…つまりは春・夏・秋の温度に向いている「ふかふか寝袋」です。これが普通だと思っていたので、それほど地面からの冷たさを感じることもなく、テント内に寝袋だけで寝ていました。

背後にあるのは一人用のソロテント。サイズ自体は夏用も春秋用も変わりません。適度に厚みがあり、ふかふかしていそうですよね。寝袋は濡らしたらアウトなので外で広げないようにしましょう。

最初の寝袋が海外で買ったこの寝袋だったのでしばらく知らなかったのですが、重さは1.5kgを超えています。クルマから降ろすだけならともかく、キャンプ地まで山道を持ち歩く用途では大変な荷物。

オールシーズン向け寝袋

オールシーズン用の寝袋はいわゆる「春秋対応」の寝袋です。真冬はちょっと寒いけれど車中泊にはいいかも。

寝袋 (オールシーズン)

シュラフカバー+夏用寝袋の組み合わせもOK

荷物がどうしても増やせない時に活用できるのが「シュラフカバー」という薄手の保温布。布団で言うタオルケットで、熱帯夜の夏は場所によってはこれだけでも良さそうなアイテム。

シュラフカバー

真夏の単体使用でもOK、春秋+夏用寝袋もOK。車中泊や登山の山小屋泊など「寝袋」や「ロールマット」を省略したい時に大活躍する保温布袋がこちら。

シュラフカバー

寝袋は濡らしたらアウト

寝袋は雨や夜露に濡らしてしまうとその日の使用就寝は厳しくなりますので、雨天のツーリングキャンプや河原・湖沼のキャンプ場、雨天後のキャンプ場では寝袋の取り扱いに要注意。

通常の収納袋は防水性がないので防水性のスタッフバッグ(ドライバッグ)に入れて潰すように空気を抜いて携行するといいかも。

ドライバッグ
防水コンプレッションバッグ

寝袋や保温寝具は災害・非常時にも活用できます

大災害に見舞われた時、避難所やグラウンドでバーナーやテントを張って「キャンプ用品が大活躍」…はしません。(邪魔&場違いです)

でも、寝袋やシュラフカバーは避難所やマイカー内での仮眠、船旅の休憩時に心と身体を休めてくれるグッズに成り得ます。

今、すでに寝袋を持っている人は避難袋の中にキャンピングテーブルやバーベキューセットではなく寝袋とランタンを入れておきましょう。