昔はホワイトガソリンを使いシュポシュポとポンピングををしてゴウゴウと燃える「ランタン」=キャンプでしたが、今では何時間も明るいLEDランタンへ。
夜になったキャンプ場は足元も見えない程暗い野外。明かりも自分で確保します。千円~2千円台でLEDライト(+充電池)を買って持って行きましょう。
lantern(ランタン)=置くライトです。
■ 寝袋■ インフレーターマット
■ ランタン
■ 防水スタッフバッグ
上記はテント内で過ごすのに必要+アルファのキャンプ用品。お湯を沸かすバーナーやイスなどは別ページにて。
ランタン=据え置き型ライト
ライトですが、「光=目的達成」というハードルの低い構造の商品なので、毎年のように商品が入れ替わります。形状も様々なので、選び方だけ解説します。
ちょっとイメージしてみましょう。
大げさに言えばスマホの画面の光だけでトイレへの移動やテント内の着替えをすることもできます。でもLEDランタンは安いので、ひとつ買っちゃいましょう。
単に「ランタン」で検索するといろいろなメーカーの据え置き型ライトが並んできます。
■ ランタンLEDランタンの選び方~欲しい時にそこそこの物を買う
冒頭でも触れている通り、昔はリアルな火を灯したランタンでホワイトガソリンやガスボンベを使ったある意味サバイバル用品的な「特殊用品」だったので、キャンプ用品=コールマンのようなイメージがありました。
コールマンは1905年からガソリンランプを製造していて米軍にも納入実績があるアメリカの会社。時代が変わって現代ではLEDライト全盛期。もはや電池とLED発光チップがあればどこの会社でも安全で強力な照明が作れるようになりました。
ようするに、キャンプ用ランタンの場合、技術の根っこ(LEDチップ)が同じ+スマホなどを含めたバッテリーの進化も成熟しているので、もはやメーカー・ブランドはほとんど関係が無くなっています。
半永久機関レベルの原子力ライトではないので、1500円~2000円台でOK。…というのがおすすめ。
透過部分が透明ではないランタンがおすすめ
ランタンの光を透過する部分をホヤと呼びます。ガソリンランタン時代からの呼び名です。できるだけ明るい物を…とホヤが透明な物に心惹かれますが、眩しい上に明るくないので選択から消去した方が良いです。
家の部屋の天井の照明もそうですが、蛍光灯のように発光照明は白い不透明なガラスです。光源を直接ではなく、白い壁を透かす方が「全面発光」状態になり明るくなるのです。
車のヘッドライトも排気ガスや濃霧が光のエリアにかかった時点で真っ白に明るく見えますよね。ホヤが透明だと「拡散」効果がないので路面や正面の光が当たった場所しか見えません。不透明の白いホヤのランタンがおすすめです。
■ ランタン ジェントス■ ランタン ドッペルギャンガー
おすすめランタン~ポップアップランタン
写真のような収納携帯を考えられた型は「ポップアップランタン」と名付けられているようです。ちなみにこれはドッペルギャンガーのポップアップランタンプロ。
「ちょうちん」「あんどん」のようになるこのタイプ。取っ手を起こせば吊るせます。前段解説の通りホヤ全体が光の壁になり、かなり明るい使える子。ホヤは針金で反発状態のため、本体をひねるとガバっと提灯化。
■ ポップアップランタンソロキャンプにおすすめの収納・機能性ライト
これを購入した年はドッペルギャンガーだけでしたが、機能的に優秀で売れたのでしょう…数年後の現在ではあらゆるメーカーが「ポップアップランタン」タイプを出しています。
ただ、ホームセンターで買える千円程度のポップアップランタンは光量が少なく、現場で不便をした結果に結局ちゃんとしたモノを買い替えることになりがちなので中途半端にケチらないのがおすすめ。
安い=LEDチップの性能が低いからこそ低価格という理由があります。
ファミリーキャンプは光量が多いランタンを
ちょっぴり夜間料理・ファミリーキャンプの語らい時間を考える必要があるのであれば、野外活動用におすすめなのはジェントスというメーカーのLEDランタン。
コールマンは電池照明屋さんではないので火力のランタン以外は素人同然。少し高光度の野外用ライトはもともとライト系のメーカーの方が妙な無意味なブランド料が上乗せされていない分、安めで高品質。
エクスプローラーランタン
高輝度チップタイプのランタン。コンパクト&明るい定番レベルの万能型。
テーブルを囲む家族キャンプから夜釣りや災害・停電時の照明に。冒険者&探検者アイテム。
■ ジェントス エクスプローラーライトの光の色が変えられるとGOOD
温かいオレンジ色の光りの「電球色」モードが良い感じ。
「白い光とオレンジ色の光のどちらがいい?」と聞かれれば、今買うのであれば『両方切り替えられるモノを買えばいい』というド正論になります。(;^ω^)
単三電池3本仕様のためちょっぴり重めですが、バイクでのキャンプで耐えられる重さと収納性。ちなみにニッケル水素充電池はアルカリ電池より(かなり)重いので100円ショップのアルカリ乾電池がおすすめ。
メインランタンと移動用ライト
LEDランタンの役割はテント内及び夜間作業用の明かりの確保。ドッペルギャンガーのポップアップランタンプロは明るさの強弱とライトの色温度が変えられる他、縮めた時に懐中電灯として使えるギミックが備わっています。
日没後、テントの外は真っ暗なので、トイレへ行く時にライトを携行して行くことになります。
ポップアップランタンのような変形タイプのライトが一石二鳥で使えるのは何本も100円ショップのLED懐中電灯をあちこちに置いている(暗闇で結局どこに入れておいたかわからなくなる)より安心感もあります。
100円ショップライトでいいかな?
100円ショップの懐中電灯でもいいのですが、接触が悪くて点かなくなったりします。基盤やはんだ付けもテキトーなので一度地面に落とすだけで点かなくなったりしませんか?
考えてみましょう。
キャンプ場まで来て夜トイレに行きたくなった時や日没前後の到着で暗くなっていく中、100均ライトやホームセンターランタンが全然使えなくて何の意味もない持ち運び&持ち帰りを自宅からしていた時の事を。
夜釣りや災害で「スマホ」を電灯にしてバッテリーを消耗させるより、ランタン+普通に使える小型懐中電灯が1本あると行動の幅も広がります。
ランタンは災害・非常時にも活用できます
大災害に見舞われた時、避難所やグラウンドでバーナーやテントを張って「キャンプ用品が大活躍」…はしません。(邪魔&場違いです)
でも、寝袋やシュラフカバーは避難所やマイカー内での仮眠、船旅の休憩時に心と身体を休めてくれるグッズに成り得ます。
今、すでに寝袋を持っている人は避難袋の中にキャンピングテーブルやバーベキューセットではなく寝袋とランタンを入れておきましょう。