釧路湿原は日本最大の湿原地帯。ご近所さんは行きつくしていると思うので、道東以外の人向けに分割して紹介します。
有史以前には海底・湾だったのが釧路湿原。大海原を形成した地域だったこの地域も約4000年前に海面が撤退し、その千年後に大湿原を形成しました。
一人歩きの小さな旅をはじめましょう。地元の人は日帰りでウロチョロしに行ってみよう。
釧路湿原の西にある釧路市湿原サテライト展望台
釧路湿原の面積はおよそ1万8290ha。関東北部にある尾瀬ヶ原湿原は8690haですので、釧路湿原の面積は尾瀬の倍以上の広大な地域帯。
そんな広大な地域なので、「一ヶ所から一望」で釧路湿原ではなく展望地が点在しています。釧路湿原西部の道道53号沿いにあるのが釧路市湿原展望台。
釧路市湿原展望台は1階は入場無料、2階、3階が有料の展示場や展望室のお立ち寄りスポット。二階以降は大人470円。(調査時)
あまりに広大な釧路湿原なので、このページではこの釧路市湿原展望台周辺を歩くおでかけの紹介とします。トロッコ電車などは別の地区(細岡展望台)です。
釧路市湿原展望台の周辺地図
北海道東部の釧路川に沿って展開している日本国内最大の湿原である釧路湿原を中心とする公園。タンチョウなどの水鳥はじめ、多くの野生動物の生息地となっている。
wiki-釧路湿原国立公園
釧路市湿原展望台はお散歩できる散策路があるのだ
写真は濃霧の日(曇り)の展望台。少しだけ日程に余裕があったので、快晴になった翌日の写真も混ざっているページですが、自前の写真です。
濃霧と言えば釧路湿原や尾瀬ヶ原など、水に近い低温の場所は朝霧が発生しやすいものです。ちなみに写真の季節は真夏で曇りの写真は午前中のお散歩時間。
展望台施設は予算と時間の都合で入場無料の1階でキタキツネのぬいぐるみなんぞを買うのみで、ナビゲーターの関心は釧路湿原そのもの。
展望台の外のトイレ近くから「湿原展望遊歩道」の入口があるのです。
釧路湿原展望台の湿原展望遊歩道=北斗展望台への道
この先は木道遊歩道の景色を差し込みながらおしゃべりをしていきます。
木道遊歩道は一周2.5kmの周回環状の木道で、途中の分かれ道から北斗遺跡方面の遊歩道や釧路湿原探勝歩道につながっています。
初めに知っておくと良いのは、この遊歩道の先は「釧路湿原を一望できる展望台(北斗展望台)」への木道で、木道のほとんどは林の中の散策路です。湿原の真ん中を歩ける道はここではなく別の地区の温根内木道なので、要注意。
この日(曇りの日の写真)は時々雨が落ちてくるような天気で、森の中の写真はちょっぴり薄暗く、怖い感じにも見えますが、霧に包まれた森にいる散策も貴重なお散歩。
かなり森が深く見えますが、ヒグマはいません。広大な湿原は手つかずの自然地帯ですが、ヒグマは山の森に棲んでいる生き物で湿地帯で狩りや子育てをしていないのです。
釧路湿原展望遊歩道の歩き方
さて、釧路湿原展望台木道ですが、時計回りに木道入り口→「いざない広場」「はばたき広場」「探勝歩道への分かれ道」「サテライト展望台(北斗展望台)」「丹頂広場」「ひだまり広場」「北斗遺跡への分かれ道」「吊橋」「こもれび広場」「ふれあい広場」→木道入り口…のようになっています。
周回&木道なので迷子になることはありませんが、一周2.5kmあるので、距離の目安に「広場」を参考にして歩きましょう。
湿原ではないけれど森歩きを楽しもう
写真はハチではなくセミさんで、一眼レフ+広角レンズカメラで背景を入れつつ…と、そんな話は置いておき。
ヒグマは現れませんが、運が良ければエゾシマリス、アカゲラ・コゲラ、エゾシカなどに出会えるかもしません。
木道沿いにはありません(&上の写真はただの新芽です)が、湿地帯には「ヤチボウズ(谷地坊主)」が見られる場所があるそうです。
ヤチボウズとはスゲ類の株が、凍結と雪解けの繰り返しによって徳利(とっくり)を逆さにしたような愛嬌ある姿になったもの。
時間と体力の都合で降りていませんが、釧路湿原探勝歩道近くにヤチボウズ群落があるようです。
さあ、サテライト展望台(北斗展望台)に到着しました。
釧路湿原の北斗展望台
小雨(霧)の日は木道をテクテクし、快晴の翌日に展望台だけ撮影しに訪れました。サテライト展望台=北斗展望台。この場所は周回歩道の一番奥に位置します。
サテライト展望台前です。「釧路湿原に来た」と言いつつ、立ち寄った展望台歩道はずっと森の中の散策木道だったので湿原自体はここから初めて目にすることに。
北斗湿原からの釧路湿原
キタキツネのぬいぐるみを買った道路沿いの展望台から1.2km。
(現地にいるのに)釧路湿原、初めて見た~。(;^ω^)
観光集客写真でありがちな「色彩強調加工」写真。(ミニチュアモード撮影)
ちょっとズームでポツポツを観察すると「木」なんですよ、アレ。
北斗展望台(サテライト展望台)はこんな感じ。
ちょっと見にくいけれど、俯瞰図。…とはいえ、人工物が無いので全部「釧路湿原」だったりする。
好きなだけ写真を撮りましょ。
まだ行ったことない人は観ちゃダメ
YouTubeの釧路湿原のおでかけ散策動画をピックアップ!観光地動画は「そのものズバリ」なのでまだ行ったことの無い人は見ちゃダメー。
釧路市湿原展望台=北斗展望台。主に樹林帯の木道散策ですが、北斗展望台は釧路湿原の一望スポット。