シブノツナイ湖とコムケ湖はサロマ湖の近くにある小さな湖。オホーツク海の海岸と原生の湖に挟まれる不思議な光景がある場所。
北海道北東部にある小さな湖のシブノツナイ湖とコムケ湖は観光スポットではない原生的な湖。
一人歩きの小さな旅をはじめましょう。地元の人は日帰りでウロチョロしに行ってみよう。
紋別市街地からサロマ湖方面へ進む
「紋別の町」と言っても、ここは北海道。海岸線は宗谷岬のある稚内から網走までの311km間に電車の駅は無いため、本州人にとっては駅の無い街の中心がどこなのか感覚が分からなかったりします。
紋別にある道の駅オホーツク紋別や北海道立 オホーツク流氷公園で一休みした後、国道238号を15kmほど南下すると海岸沿いにマイナーな湖の名前が道路標識に現れました。
コムケ湖とシブノツナイ湖。全国的には(名前は付いていますが)無名の湖で、大きな沼とも言える場所。
観光要素がほとんどない原生の湖のような場所のため、観光客は訪れませんが、北海道ツーリングを楽しむ本州人は護岸がコンクリートで固められていない湖自体が珍しいので秘境気分でお立ち寄りしてみるのがおすすめ。
コムケ湖の周辺地図
オホーツク海沿いに3つの湖盆が並び、水路で繋がっている。サロマ湖などこの地域によく見られるタイプの、直線的な砂州で海と隔てられた海跡湖。
wiki-コムケ湖
紋別市のコムケ湖とシブノツナイ湖
北海道北西部。国道238号から原野越しに水場とオホーツク海が見えました。
北海道特有のアイヌ語由来の湖の名前は漢字が当てられることもなくカタカナで「コムケ湖(曲がっている・沼)」と「シブノツナイ湖(ウグイのいる川)」と呼ばれていました。
サロマ湖へ向かうつもりでしたが、長時間走行の休憩がてら写真撮影のお立ち寄りへ。
もう少しメジャーで一般的なお立ち寄りスポットは「コムケ原生花園」なのですが、正直、原生花園もコムケ湖もシブノツナイ湖も景色は変わりません。
民家らしい民家がほぼ無い原野の湖なのです。
シブノツナイ湖へ行ってみた
コムケ湖とシブノツナイ湖の間にあるコムケ国際キャンプ場(一泊200円)付近からオホーツク海とシブノツナイ湖を隔てる細い砂洲が上の写真の砂利道です。
北海道では時々見られますが、上のような天然の湖(沼)自体、本州ではあまり見られません。見られるとすれば人工的な「ため池」とかでしょうか?
それ以前に平らな土地で人工物がほぼ無い場所自体が海外の風景のよう。
観光湖であれば、湖沿いにハイキングコースができているものですが、シブノツナイ湖にはそれがありません。
渡り鳥でしょうか?シギやサギは本州の田畑のある地域で見ることができますが、北海道の無人の湖上を飛んでいると「これが本来の野生なんだ」と新鮮な見方で見てしまいます。
堆積して成長した砂洲の原野
足元は砂地が堆積した「砂洲」とのこと。
コムケ湖・シブノツナイ湖・サロマ湖・風連湖・野付半島など、北海道には砂洲地形が形成される湖や湾が多数あります。
ある夏のシブノツナイ湖の砂洲は原生のお花畑。原生花園などと違い、ほぼ人が訪れず、道路や休憩施設もない砂洲をのんびりバイクで進んでいます。
オホーツク海側の砂洲からシブノツナイ湖を撮っているので、写真の方向が内陸・国道238号方面。
砂洲の丘の向こうはすぐオホーツク海
少しわかりづらい写真ですが、右がシブノツナイ湖で砂洲を挟んで左がオホーツク海。地図や地形が頭に入っていないと両側に水辺がある風景に混乱します。
本州からすれば「(遠すぎて)伝説扱い」のオホーツク海。工場排水で緑色に濁っている東京湾とは全く違う流氷の海が目の前に広がっていました。
砂浜もほとんどゴミが漂着していない綺麗な海岸。
いえ、人工物(ゴミ)があることはありますが、とにかく綺麗な海岸です。
自分の足跡しかない砂浜。
誰もいないけれど原生の世界を独り占め
観方によっては田んぼの景色に見えますが、北海道の河川の水を湛えた湖とオホーツク海に堆積した砂洲に定着した海岸性の原生植物たち。
はい、本州からアレ乗って来ました。(;^ω^)
大きなバイクでもクルマでも非高速でも「走る距離は同じ」ですから。
同じことができるなら小さくて燃費良い方が優秀ですって。(リッター45kmなので10Lで450km走れる)
本州の都市では125ccバイク、良く走ってます。
さて、サロマ湖方面へ向かいましょうかね。
まだ行ったことない人は観ちゃダメ
YouTubeのコムケ湖のおでかけ散策動画をピックアップ!観光地動画は「そのものズバリ」なのでまだ行ったことの無い人は見ちゃダメー。
コムケ湖の砂洲は時間の都合上お立ち寄りしていませんが、風景的には似たような光景です。