果てしなく広がる北海道の原生湿原「サロベツ原野」は利尻礼文サロベツ国立公園の本島側の高層湿原地帯。
日本最北端レベルの地域にあるサロベツ原野は日本最大の「高層湿原」で全域が利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護区。
一人歩きの小さな旅をはじめましょう。地元の人は日帰りでウロチョロしに行ってみよう。
地平線が見えそうなオロロンライン
北海道の北端地域の日本海側は「天塩」と呼ばれる地域。地域名こそあるものの、天塩のほとんどが無人の原野・湿原地帯のため、広大な土地にその地名の区切りが活用される場所は限られています。
人々が生活を営む「天塩」の集落の中心は天塩川が日本海へ流れ出る河口付近。国道232号から通称オロロンラインと呼ばれる道道106号へ路線を変えて北上すると、原生の大湿原地帯を通り抜けることができます。
天塩川河口からおよそ60km先の夕日が丘パーキングまでのほとんどがほぼ無人のサロベツ原野の光景が続きます。
サロベツ原野の周辺地図
利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区であり、ペンケ沼、パンケ沼といった沼地が点在する。泥炭性の低湿地であり、海岸砂丘とその背後にある宗谷丘陵によって阻まれた潟湖が、泥炭による長い堆積作用によって形成された。
wiki-サロベツ原野
サロベツ原野のオトンルイ風力発電所
雲行きが怪しい夏のある日、憧れの北海道の大湿原地帯であるサロベツ原野に到着。オトンルイ風力発電所の風車が並ぶあたりに「サロベツ原野駐車公園」がある。
…とはいえ、ありえないほど長い直線道路のオロロンラインに設けられた駐車スポットがサロベツ駐車公園と名付けられているだけ。この道路、リアルで60km信号の無い直線道路でした。
風力発電所も風車こそ並んでいるものの、実際はそれだけの場所。オトンルイは「浜にある路」という意味を持つアイヌ語らしい。
天気がよろしくなくてとても残念。この日は稚内の無料キャンプ場でテントを張ろうと考えていたので、翌日天気が良ければ写真を撮りに戻って来ようと思いました。
サロベツ原野はこんな感じの湿原(?)で、散策路はある場所にしかありません。
サロベツ湿原センターとパンケ沼
今にも雨が降り出しそうなとても残念な天気の日だったので、立ち寄らずに走り抜けたのですが、サロベツ原野まで来たら道道444号へ寄り道し、サロベツ湿原センターをお立ち寄りするのがおすすめ。
上の写真は違うのですが、サロベツ原生花園やパンケ沼のある利尻礼文サロベツ国立公園パンケ沼園地を眺めに行くと良いでしょう。
時間に余裕のある人は宗谷本線の下沼駅も秘境感があるお立ち寄りポイントです。
オロロンライン北部のこうほねの家
「こうほねの家」は自動販売機とトイレがある避難小屋のような休憩施設。
途中の道路の解説が一切ありませんが、「30~40kmずっと直線の原野」なんです。(;^ω^)
現在地の確認。左耳のようなのがノシャップ岬と稚内の中心地、右耳が宗谷岬で、こうほねの家は左耳のずっと下の黒い四角い案内文字の場所。
こうほねの家は海岸側に歩ける遊歩道がありました。天気が良ければ利尻島もしっかり見えたでしょうに、残念…と言うか、雨降る前に稚内でテント張りたい。
サロベツ原野の内陸方面はずっとこんな風景です。
晴れた日のサロベツ原野は絶景
稚内の無料キャンプ場でテント泊した翌日、晴天に恵まれたためオロロンラインを少し戻って撮影しました。
…とは言え、稚内から天塩川河口まで70kmあるので、全域往復するとそれだけで140kmあることになります。
とんでもなく長い距離を走った場所ですので、ちょこっとサロベツ原野っぽい場所まで戻っての撮影。
冗談抜きで50~60km、写真のような原野がずっと続くサロベツ原野だったのでした。ただ、場所によってはトラクターで芝刈りしていたような。
こうほねの家と抜海港の間にある名もなき湿地帯。時間があれば抜海港や抜海駅をのんびり撮りたいです。道民さんは是非のんびり走り回ってみてください。
さて、次は日本最北端、稚内&宗谷岬ですね。
まだ行ったことない人は観ちゃダメ
YouTubeのサロベツ原野のおでかけ散策動画をピックアップ!観光地動画は「そのものズバリ」なのでまだ行ったことの無い人は見ちゃダメー。
ある種の秘境ですが宗谷岬・稚内への場所柄、他府県ナンバーのバイクや車が走っています。一生に一度は後悔のないおでかけ場所。