大沼国定公園【北海道亀田郡】

函館の町から北におよそ30km。国道5号を進んでいくと掠めるのが大沼と小沼と呼ばれる湖沼地帯。

一人歩きの小さな旅をはじめましょう。地元の人は日帰りでウロチョロしに行ってみよう。

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函館から北へ進んでいく景色

関東から一人バイクで延々陸路で東北を抜け、初めて上陸した北海道。高速道路ではない一般国道を22時間無睡眠で走り通してからの津軽海峡フェリー(爆睡)。

逆に言えばここから東京まで翌日の今頃には着けます。(一般道=走行無料)

本州は電車の駅が街の中心なので、北海道からマイカーで本州を走るメリットはあまりありませんが…。

次の町は長万部(おしゃまんべ)らしいけれど、そこまでの距離案内がいろいろとおかしい。

高速道路じゃないけど札幌まで200km越えのカウントダウンとか見た気がする(・・;)

このあたりの景色(植生)はまだ東北地方の景色とそれほど違わない。

さてさて、函館から30kmほど走った場所に「大沼国定公園」という湖沼の公園があったので、休憩がてらお立ち寄りすることにしました。

大沼国定公園の周辺地図

大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼の湖沼からなる。大沼には大小126の小島が浮かび、春から秋にかけてサイクリング、ランニング、ボート、遊覧船など、冬はスノーモービルやワカサギ釣りなどのアウトドアスポーツを楽しむことができる。

wiki-大沼国定公園

本州からの初自然地帯になる大沼国定公園

「国立公園ではなく国定公園なら大した場所じゃないんじゃないの?」と、住宅街の小さなスペースが名もなき県民森林公園であるような感覚しかない本州人に『スルーしたらもったいないかも』とお知らせできれば幸いです。

立ち寄ってよかった「ジオパーク」レベルの美しい湖沼でした。

大沼国定公園は駒ヶ岳の噴火活動によって形成された湖沼群地帯。歴史的には明治天皇が北海道を訪れた時にも、やはり休憩の場所としてお立ち寄りされたそうです。

小沼のほとりに函館本線の「大沼駅」、大沼と小沼の混ざる場所には「大沼公園駅」。観光スポットの中心は大沼公園駅付近。

大沼公園を旅気分で歩こう

既述のとおり、場所的に北海道以外からの県民勢にとっては北海道の入口というような場所&タイミングの初観光スポットが大沼国定公園。

「国定公園」でも雑木林中心の山林地域と大沼公園のような湖沼地域があり、ここは「当たり」のスポット。

もちろん散策無料のおでかけスポットです。

風景は東北で言えば松島や浄土ヶ浜を思わせる光景。

数時間走れば駅や街がある本州と違い、数時間走っても地平線が見えそうな原野や牧場の世界の北海道。

特別なエピソードで売っていない場所なので、(売り物がないため)お土産屋さんが少ないのが良い感じ。

「海外(外国)」と同じくらい「現地」の雰囲気や感覚に溶け込むことができる最初の窓口がこの大沼公園なんです。

大沼国定公園の散策路

蝦夷地・北海道という地域は、神道や仏教の影響を受けていない歴史が長かったため、自然地帯も「ホトケさんが~、観音様が~」的な伝承・伝説に囚われていません。

青森は恐山、岩手は浄土ヶ浜、秋田は辰子姫の竜神伝説など、仏教や神道などの影響を受けて発展した観光地がほとんどですが、北海道にはソレがなく、外国の純粋な大自然地帯と似ています。

アイヌの人々が自活していた土地に「お地蔵さんや観音様や七福神」の石像があるわけでもない自然の景色が北海道の良いところ。

平清盛が~、西郷隆盛が~、弘法大師が~、信長公や家康公が~、…北海道って、そういうのが無いんです。

駒ヶ岳を見ながら大沼湖畔を歩こう

大沼のほとりにベンチがありました。特別な「目玉」のない散策地は時間に追われない過ごし方をしてみましょう。

湖(大沼)の向こう見えるのは北海道駒ヶ岳。百名山でもおかしくない美しい山体の景色。

お土産や有名人や神仏的な宗教のあやかり行事にとり付かれないので、自然の景色をどっぷり堪能できます。

大沼公園のページでこんな話を綴るのは「逸話」がないので特別なガイドをするポイントがないためです。(*^▽^*)

目の前の素晴らしい景色が全て。エピソード(箔)不要で堪能できます。

大沼国定公園の遊覧船や貸しボート遊び

大沼公園にはレンタルサイクル・貸しボート・遊覧船・キャンプなどが楽しめます。

基本的に自然の景色を楽しむ(だけの)場所ですが、観光散策者がたくさん歩いているので閑散とした寂しい場所ではありません。

観光船・貸しボート屋さん。
建物前にはレンタサイクルの自転車。

ある年の夏の大沼です。
遊覧観光船にはたくさんの(外国人)観光客。

日本人はこちらがおすすめかも。
カップルさん御用達のまったりのんびり手漕ぎ・足漕ぎボート。

北海道駒ケ岳を望む大沼の湖畔をトコトコ歩く。海ではないので湖面はいつも穏やかです。

写真撮影が好きな人はおすすめ

大沼公園は自然散策コースが整備されており、湖畔沿いや小さな小島を伝って歩けるようになっています。

「千の風になって」という曲が生まれた場所らしいのですが、けっこうどうでもいい「エピソード」。

もともと”Do not stand at my grave and weep” と呼ばれるアメリカの詩をあれこれしたのが上の曲なんだって。お墓屋さん全否定の歌。( *´艸`)

カメラ片手にぶらぶら歩きましょう。

小さなお子さんは落っこちないように気を付けてね。

以上、北海道初上陸した本州人による「北海道の入口・大沼国定公園」散策でした。

まだ行ったことない人は観ちゃダメ

YouTubeの大沼国定公園のおでかけ散策動画をピックアップ!観光地動画は「そのものズバリ」なのでまだ行ったことの無い人は見ちゃダメー。

函館から札幌へ向かうルート上に位置する湖沼の景勝地のため、観光ツアーなどのルートにも組み込まれているみたいです。

本州からの自由旅の人は北海道は離れる最後に立ち寄ると寂しいので最初に寄っておくのがベスト。