計呂地駅跡(計呂地交通公園)【北海道紋別市】

計呂地交通公園の計呂地駅跡

北海道で一番大きなサロマ湖(佐呂間湖)の南岸に昭和62年に廃駅となった国鉄計呂地駅が保存されている場所がありました。

国道238号の道の駅愛ランド湧別から道の駅サロマ湖の間に「計呂地駅」がありました。現在では電車の線路が無い土地に現れた駅やホームの不思議空間で見たものは…。

一人歩きの小さな旅をはじめましょう。地元の人は日帰りでウロチョロしに行ってみよう。

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サロマ湖南岸の国道238号をぶらり一人旅

サロマ湖南岸の道路

日本で三番目に大きな湖のサロマ湖。北部は砂洲で南部は上の写真のような風景の天然湖畔地帯。

北海道という島は雪国のため、近代ではすっかりクルマ必須のマイカー社会。伝説的ドラマの「北の国から」の時代にはあったのかもしれない電車や汽車の時代から、車の休憩施設の道の駅の時代へ。

道の駅 愛ランド湧別

上は道の駅愛ランド湧別。
北海道やオホーツク海の景色を楽しみながら先へ進んでいきましょう。

サロマ湖の周辺地図

物産館や宿泊研修施設を備えた道の駅サロマ湖、湧別町にはレストランや遊園地を備えた道の駅愛ランド湧別がある。かつては湖に沿って国鉄湧網線が走っていたが、国鉄再建法による特定地方交通線に指定され、1987年に廃止された。

wiki-サロマ湖

湧別町の水芭蕉群生地をふらふら

サロマ湖芭露の水芭蕉群生地

道の駅愛ランド湧別より少し北西側になるのですが、「水芭蕉群生地」の看板のあるミニミニ木道歩道スポットがありました。

サロマ湖芭露の水芭蕉群生地

水芭蕉(ミズバショウ)は湿原で見られるサトイモ科の多年草。水芭蕉で有名な尾瀬では5月末頃が開花時期。

サロマ湖芭露の水芭蕉群生地

国道沿いの海辺に原生で群生しているなんて、北海道ならではなのかもしれません。写真の時期は盛夏で、散策路(?)も見たままなので、そのまま先へ進むことに。

計呂地駅(けろち駅)でタイムトリップ

計呂地交通公園の計呂地駅跡

水芭蕉群生地から南へ4.6km進むと計呂地駅がありました。はて?…おお、北海道ではSLが走っているのかもしれない。

おトイレや水分補給がてら、バイクから降車して歩いてみることに。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

北海道はすごいなー。
綺麗な車体の蒸気機関車が停車しています。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

無人駅なのでしょうか?
駅舎を通ってホームまで不法侵入です。

なんて、冗談。計呂地駅は廃線・廃駅となった駅と蒸気機関車の保存展示施設で、客車は旅人が宿泊できる簡易宿泊施設になっている素敵な場所なのです。

C58形蒸気機関車「C58 139号機」に乗車しよう

計呂地交通公園の計呂地駅跡

特に熱心な鉄道ファンではないナビゲーターの私。ウィキペディアによるとC58形SLとスハ45&オハ62という客車のご様子。

見学は無料なので入場券も買わずに無賃乗車を楽しもうと思います。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

メーテルと哲郎が座っていそうな客車ですね。上の写真はガラス越しに撮影した写真で、銀河鉄道ちっくなこの車両には入れません。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

客車と客車をつなぐ社内の連結部分。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

こちらの客車は宿泊する人の寝室車両として活用されている車両です。

簡易宿泊施設としての宿泊利用は5月1日から10月31日の間、駅長の家~大人500円、客車大人300円とのこと。(執筆時)

計呂地交通公園の計呂地駅跡

客車部分は(宿泊)利用者以外は入れないので駅のホームへ戻りましょう。

かつて現役で走っていたSL、蒸気機関車をじっくり観察

計呂地交通公園の計呂地駅跡

蒸気機関車。加熱した水蒸気のエネルギーを運動エネルギーに転用するアイデアが実用化されたのは1800年代初頭のイギリス。

日本の国鉄で開発・量産されたのは1910年代。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

SLの代名詞的に有名なのはデゴイチ(D51形)ですよね。C58形は大型蒸気機関車D51の量産形のような位置付けの蒸気機関車で、ローカル線向けの小型設計のSLとのこと。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

銀河鉄道999やガンダムのような世界観の「本物」がこの黒鉄の車体なんですね。なるほど、ハマる人はハマる気持ちが少しわかりました。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

SLの先頭の連結器部分。走行しながら雪や異物を排除するバンパーも…飾りではない実用機能美が素敵です。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

夕方ならお宿にさせてもらっていたかもしれませんが、日没まで時間があるのでここには宿泊せずにミニ旅を続けます。

計呂地交通公園のミニ散策

計呂地交通公園の計呂地駅跡

あれこれ想いを馳せた後、汽車以外の廃線景色を堪能することにしました。線路は歩く写真を公開しても炎上しない線路です。( *´艸`)

計呂地交通公園の計呂地駅跡

計呂地駅舎と踏切はあんな感じ。
北海道は電車の時代でも経営が厳しいマイカー社会。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

汽車の向こう側は芝生の広場のようになっていました。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

サンゴ草群生地があるようですが…↓

計呂地交通公園の計呂地駅跡

…迷子になって遭難しそうなので止めておきました。(;^ω^)

計呂地交通公園の計呂地駅跡

ホームの片隅に展望塔があったので、最後に上から駅を眺めてみましょう。

計呂地駅を俯瞰しよう

計呂地交通公園の計呂地駅跡

展望塔と言っても小さなタワー。
階段をトコトコ上ってはい、到着。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

塔の内部はこんな感じ。
ガラス張りなので真夏はかなり暑い空間です。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

左奥が蒸気機関車方向で、客車の向こう側が国道238号。

計呂地交通公園の計呂地駅跡

後部の景色はこんな感じ。
写真の右方向が遭難しそうなサンゴ草群生地方面の原野&サロマ湖。

天気がいい日は絵になりますね。

まだ行ったことない人は観ちゃダメ

YouTubeの計呂地駅跡のおでかけ散策動画をピックアップ!観光地動画は「そのものズバリ」なのでまだ行ったことの無い人は見ちゃダメー。

鉄道ファンの人もそうでない人も雑学的知識を絡めて訪れると新たな趣味や興味が生まれるかも!?

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