両神山登山 おでかけなび 後編
【3】写真で散策話&ポイントチェック
両神山に登るお出掛け開始
埼玉県は横に幅広い県。さいたま市や越谷市は東京のすぐ北にある住宅地ですが、西側は秩父まで来ると人を寄せ付けない山岳地域。
日向大谷の駐車場に到着
今回は「日向大谷」という登山口から最高峰の剣ヶ峰を目指します。靴はLOWAのメリーナという登山靴。タホーやメリーナは幅広甲高の日本人の足にフィットしやすい。
日向大谷地区は山村
飲み水をチェックし屈伸をして熊除けの鈴を身に付け、一人登山を始めます。見上げると「両神山荘」という民宿。両神山自体は写真のずっと左側方向へ進んで行く。山頂まで5.6km。
両神山へ入山&登山開始
登山口から山を回り込むように伸びている道を進むと鳥居があった。下山はこの鳥居をくぐれば間もなく駐車場ということ。
両神山は林道&雑木林の登山道
両神山の登山道は木道や杭造りの階段などがほとんどない自然の山道を行きます。
はじめに言うと「きつい」山です
山と山の間の斜面を回り込みながら斜めに登る感じの両神山登山道。途中、鎖をよじ登って岩を越えたり石仏に見守られながら進んで行く。
「会所」という分岐点
七滝沢コースは中級ルートとのこと。両神山は関東地方にある百名山の一座ではあるものの、観光色の一切ない「山奥」系の山。初めての登山は一般的なルートを行った方が良い。
沢が流れる渓流エリア
山と山の間を流れる薄川の上流域。何度か水の流れる沢沿いを行くので水についてはそれほど心配のない登山道。
不動明王が登山者を見守る
もともと山岳信仰のある地域で「霊山・霊場・行場」の山。
木に巻かれたテープが登山ルート
両神山は旅行や観光と無縁のローカル系の山のため、木道やロープなどはほとんどありません。つまりは「道」自体が無いのです。登山初心者は「テープが登山道のルート」であることを覚えておきましょう。
時々休んで体力温存です
小さなリュックにはレインウェアのズボンとジャケット、折り畳みのトレッキングポール、一眼レフやスマホ用品、500mlの水2本とおにぎりふたつ、甘い菓子パン。
弘法の井戸で水分補給
北海道以外の全国のあちこちで見かける弘法大師の名前。平安時代初期の真言宗の空海のこと。空海さんが杖をつくと泉が湧いたという伝説のひとつ。
清滝小屋で一休み
日向大谷の登山口から3.8km地点の清滝小屋エリアに到着。ここから山頂まで1.8km。
【3'】鎖場の登山道と両神神社
残り1.8kmがまた大変な両神山
清滝小屋から先は距離的には長くないのですが、それまでより傾斜がきつくなり急坂が続く道。つづら折りの鈴が坂を登っていきます。
リアルアスレチックの鎖場の登山
鎖場というのは、よじ登るレベルの場所を越えるために必要な鎖のロープがある場所。1~2ヶ所ではなく、「いくつも」ある。
鉄パイプによる簡易階段
設置以前は岩をよじ登る感じだったのかな?( ゚Д゚)階段を過ぎて先へ進むと「横岩」という大岩があります。
両神神社に到着
横岩を過ぎて両神神社に到着。傾斜がない平らな場所が修行者たちの「神社」に。無事の登山をお祈りしておきましょう。
両神神社・御岳神社のおおかみ
両神神社の鳥居前には大きく裂けた口を持つ阿吽のオオカミ。山岳信仰のある地域ではオオカミ・狼・大神…ニホンオオカミが神聖視されていた。
御岳神社にも手を合わせておこう
両神神社の直近にもうひとつある建物は御岳神社。ここにも異形の犬神、オオカミの狛犬が神の使者として神社の入口にいます。
山頂までラストスパート
林道から渓流沿いを歩き、つづら道を進み、数時間歩き続けている両神山。写真の通り「容赦」のない険しい山頂付近の登山道。
山頂直近で初めて遠くが見える両神山
両神山は山の中を歩く登山ルート。右を見ても左を見ても後ろを見ても前を見ても展望はありませんでしたが、山頂直前で初めて下界を展望することができます。
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【3'】両神山登山 山頂へ
山頂直前の岩場の鎖場
すぐ目の前が山頂のようです。ほとんどが「森の中」で、いきなり絶壁的な眺望が現れたので真剣に歩きます。
両神山最高峰の剣ヶ峰に到着
写真の大岩が両神山の山頂です。岩の周りは人ひとりがなんとか歩ける程度のスペースしかありません。
両神山頂の三角点と八丁尾根への道
標高1723m。木々には囲まれているものの、山頂の岩場に登れば秩父の山々が展望できます。
体力回復と下山の準備
9時30分に登り始め、休み休み写真を撮りながら山頂に着いたのは14時10分。4時間半の道のりでした。ちなみに下山は一眼レフをしまい2時間半で下りました。
両神山からの展望
14時20分頃です。一眼レフをしまい、トレッキングポールを取り出し、下山へ。一人登山でしたが夕方に黙々と下りるのも熊が怖いので、下山は山頂で出会った二人組の女性と一緒に下山。いいよね、登山♪
【4】ここを見ておく両神山登山!
両神山登山ピックアップ写真【山腹の神社の狼の狛犬】
【犬神信仰の秩父地域】
狂気的にも見える両神神社の眷属の狛犬は必見。神聖な犬神が神社を守っています。
両神山登山ピックアップ写真【山頂からの秩父の山々】
【秩父の山々を見渡せる両神山頂】
山頂に来て初めて目にすることができた秩父山塊の光景。いくつかの登山経験と準備を整えてもなお疲労する両神山は遊び半分では絶対登らない方が良い。
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